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2008年07月19日
肥満予防は子供から、厚生労働省が全国10か所でモデル事業をスタート
2008年07月19日 13:26 | 解説・ニュース
【NIKKEI NeT】によると、【厚生労働省】は生活習慣病対策として、子供の肥満予防の新たな取り組みを決めた。5都道府県の10か所をモデル地区として選定、家庭だけでなく学校や地域までを取り込み、バランスの取れた食事を中心に肥満へ取り組むことになる。
【文部科学省】の調査では、学校の定期健診で「肥満」と診断された小中学生の割合は20年で五割増、小学校五年〜中学一年では、十人に一人が「肥満」と判断されるという。その一方、小学生・中学生で朝食を食べない時がよくあるというデータも出ているとのこと。
記事ではこれらを連鎖する事象としてとらえ、「家庭でしっかりとした食習慣をつくることだけでなく、学校や地域とも連携して子供のころから健康に気を使う意識を持つことが大切だ」とし、地域ぐるみで子供の食生活を改善することを目指すという。目標値としては、2010年度までに「肥満」の小中学生の割合を7%未満にしたいという。
厚生労働省では【専用のページ】を設け、生活習慣病(定義では「毎日のよくない生活習慣の積み重ねによって引き起こされる病気」。糖尿病、脳卒中、心臓病、高脂血症、高血圧、肥満などが代表的な症状・病気)への対策と啓蒙に力を入れている。これらの病気から身体を守るには、精神的な健康を保ち適度な運動を心がけると共に、参照記事にあるように「しっかりとした、バランスの取れた食生活」が欠かせない。ピザばかり食べていると太ってしまうことから、最近では「肥満」の人を世間一般に言われている二文字の言葉では無く「ピザ」と蔑称するようだが、ピザに限らず片寄った食生活をしていれば身体がSOSを出してしまうのは当然だ。
食生活的には豊かになったのはいいが、それを通り越して偏食ばかり続けていると、身体に害を及ぼすという警鐘は以前からなされてきた。そしてここ十年ばかりの間に事態は急速に深刻化しつつある。お菓子しか食べなかったりインスタント食品しか採らない子供が増え、(生活習慣病、成人病のような)身体にネガティブな影響が及んでいるという話もよく聞く。
周囲の環境や親が多忙で、あるいは知識不足で、ちゃんとした料理を子供に作ってやれないという事情がある場合も多く、一概に「しっかりとした食事を出さない親が悪い」と言い切ることもできない。社会全体の仕組みにまで食い込んで考える必要があるだろう(だからといって「社会のせいだ」と責任逃れして何もしないのは愚者の選択に過ぎない)。
厚生労働省が具体的にどのような方法で対策をとるかは不明だが、文部科学省をはじめとする関連各省とも積極的に情報交換をするだけでなく協力できるところは行い、学校や地域社会全体を巻き込んで、この問題に取り組むべき。病気や食生活の問題は十年単位でないと成果や問題点が見えてこないのだから。良い前例が現状だ。十年前に問題視され始めた時にはここまで状況がひどくなるとはほとんどの人は思ってなかっただろう。
打てる手はあらゆる限り断続的に行い、改善を模索しなければならない。さもなくば十年後以降、日本の平均寿命は急カーブの下降線を描くようになり、肥満をはじめとする生活習慣病で苦しむ人が今の何倍にも達することになるかもしれない。各省庁の縄張りがどうとかまどろっこしいことを言うようなら、総理直轄の機関を設けてそこで統括して指示してもよい。それくらい重要な問題のはずである。
(今記事はGarbagenews.comにおいて2005年11月に掲載されたものを加筆修正したものです)
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