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| 入院編

久々に長時間眠れ、そのせいか夢を見た。自分が魔法使いになり、色々病院の施設を変えるという、とんちんかんな内容だ。「歩けるようになったら治療途中でもさっさとこんな病院抜け出してやる」と愚痴ばっかりもらしている、隣のT氏もなぜか夢に出てきて、言葉の通り脱走していた。我ながら無茶苦茶な内容だ。

朝食はパン、牛乳、野菜とりんごのサラダ、ブロッコリー、にんじんや鶏肉などのシチュー風煮、みかんなど。朝食にしては結構ゴージャス。

ちょっとした要件でナースコールをする。「5分で行きます」という返事が来たが、実際に来たのは30分以上経ってから。年末で忙しいのか、それとも看護師の絶対数が足りないのか。緊急を要するコールだったらどうするんだろう。あるいは「こいつは他患者と比べたら若いし手術などはしていないから、後回しでもいいや」と優先順位が下げられているのかもしれない。

昼食は茶飯、わかめときゅうりの酢の物、ほうれん草のおひたしなど。酢の物とおひたしを同時に出されてもな、と思いながらいづれも美味しくいただく。

夕方、隣のT氏に見舞い客が来る。昼寝の最中だったがどうしても会話の内容が耳に入ってしまう。いわく、早く歩けるようになって退院し、残りの治癒を過去に通った病院でしてもらうとか、年末には移動したいからその病院にあらかじめ連絡をつけておけとか、N病院にとっては失礼な言葉が飛び交う。確かに「過去に通った病院」は知名度の高い、有名な病院ではあるのだが。

巡回しに来た医者から先日撮影したレントゲンの結果を聞く。肺に溜まっている水は順調に減りつつあるが、まだまだ抜け切れてはいないとのこと。下半身のむくみも通常時に比べたら酷いレベルだし、来年1月くらいまではじっくり回復に費やすしかないようだ。

医者とは別に巡回に来た看護師からは「明日眼科検査ですよ」といわれる。8日に検査して、その際に「二、三か月後にもう一度」と言われたのになぜ、何か緊急検査を要する異常でも見つかったのか、と焦りまくる。だが事情を話すとスケジュール管理のミスであることが分かり、検査は無しとなる。無駄な検査をされるところだった。

夕食はご飯、豚肉のソテー、じゃがいもとにんじんの添え物、雑魚サラダ、桃3切れ。桃は久々。薄っぺらいのが3切れしかなくとも、やっぱり嬉しい。

夕食後、T氏と看護師の話を聞いていると、今日は19時を過ぎると自分のいる病室エリアには看護師が3人しかいなくなるという話。担当する病人は全部で数十人にもなるのに、大丈夫なのだろうか。やはり年末の休み調整もあり、ローテーションが大変なのだな、と思う。

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