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[27]12月24日(金)。入院24日目。(第三章:12月23日〜12月31日・迷惑な隣人、K氏。そしてT氏は)

| 入院編

夜中に尿意をもよおしトイレに行き、戻る最中に隣の病室に明かりに気がつく。確か今現在、隣は空き室のはずだが。泥棒、それとも患者が呆けて入り込んでいるのか? ちょっと気になり、入り口のドアのガラス越しに中を見てみると、看護師のものと思われる足が見えた。

「なんで?」と思ったが、よくよく見るとどうやら看護師の一人が仮眠を取っているようだ。無用心だな、と相当疲れているんだろうな、と思いつつ自分の病室に戻る。

朝食はパンに牛乳、角チーズ、きゃべつとハムの炒め物、りんご。なぜかソースもついていたが、ソースをかけるものは出ていない。恐らく栄養制限の無い人向けへのメニューには、揚げ物か何か、ソースをつけるものがついていたのだろう。ちょっとだけ物悲しくなる。

通院時の栄養指導でもらったカタログを元に、病人向けの食品を通信販売するヘルシーネットワークに電話をする。退院後に利用するつもりだったのだが、退院が1月中になる模様なので、今から注文のシステムなどを確認しておきたかったのだ。疑問点への問いに答えてもらい、仮登録も行う。カタログは手元にあるものより新しい版が出ていることも聞いた。送ってもらうか、入院中に栄養指導を一度受け、その際にもらうことにしよう。

昼食はうどん、いかときすの天ぷら、ゼリーなど。

今度隣の病室に来た患者は、多少の記憶障害があるらしい。同行人が改めて家族構成や連絡先を聞いているところを見ると、徘徊しているところを保護されたのかもしれない。凶暴な性格でなければよいのだが。

巡回の医者との問診。退院後の1日あたりの目標栄養分については、詳しくは栄養指導の先生に聞くようにと前置きされた上で、カロリーは1800から1900kcal、たんぱく質は60から70g、塩分は5から7gを目安にすると良いといわれた。恐らくは今の病院での食事がその数値に該当するのだろう。

胃カメラについては年末は無し、年明けの可能性も五分五分と聞かされる。スケジュールの問題だけでなく、他の検査での結果が良好なため、場合によっては胃カメラの必要が無くなるかもしれないということだ。

また、食事に関するアンケートが来たので、ついでに栄養指導について相談してみる。退院日が確定しないと日取りも決定出来ないが、とりあえず来年初頭に仮予約するようお願いする。また、その予約を受けて病院に在庫のあったヘルシーネットワークの最新版カタログをもらう。時間つぶしの材料がまた一つ増えた。

夕食。ご飯、ローストチキン、にんじんとハッシュドポテト、とうもろこしときゃべつのサラダ、ミニケーキ、大根煮込み。紙細工のトナカイとメリークリスマスと書かれたカードまでついていた。食事が来て、初めて今日がクリスマスイブだということに気がついた。病院食でローストチキンやケーキが出るのも珍しいが、それ以上にチキン・ケーキと大根煮込みが混在するクリスマスイブの食事は、二度と無い経験になるだろう。

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