不破雷蔵のネフローゼ闘病記ケータイサイト
[10]外出、買物(自宅療養編〜生活)

自宅療養期間中はその言葉通り、自宅で安静にすることが第一。元々病院内での安静が、自宅に変わっただけと思えばいい。退院までには検査以外の点滴や注射は皆無になっていたから、薬の投与も病院内と同じ条件だし、その他の「病状改善のための加療」となるととにかく安静。心身共に休むのが一番らしい。ネフローゼという病気そのものがまだ不明な点が多く、経験則から病人本人の自然治癒力による回復がベストであると語られている医療関係者のサイトもあるくらい。もっともこの病気に限らず、すべての病気(そして怪我も)について、この自然治癒力は莫迦に出来ない要素だと考えている。

ともあれ、自宅での療養が絶対原則である以上、外出は最小限にとどめねばならない。本来ならまったく外出しないのが一番だが、一人身である以上それは無理。食材の調達や郵便局での振り込みなど、どうしても外出の必要がある用事は少なからず存在する。また、検査のための通院時には当然病院まで行かねばならない。それでも出来る限り回数や外出時間が短くなるような工夫はした。意味のある努力ならいくらしても良いと思う。

風邪を引いたり体調をおかしくするのは、加療中のネフローゼ患者にとっては最悪だとよく言われている。せっかくよい方向に治癒しつつあったのに、風邪を引いたがために身体の抵抗力が弱り、再発したり検査の値が悪くなったという話は山ほど聞いている。当然、外出する際には風邪を引かないために完全装備の上。何枚も重ね着し、ジャンバーのチャックは閉じてマフラーをし、マスクも忘れずに。これでサングラスでもつけたら銀行強盗と間違われてもおかしくは無い。端から見ると妖しい人に思われるかもしれないが、他人の目は無視。自分自身の身体が一番大切だ。

食材の調達については、先にあった栄養成分調整食品の通販を利用したり、出前を採るという方法がないわけではない。ただ前者は値段やレパートリーの都合上一日三食すべてで利用するのは難しいし、後者は塩分などの制限中の身には毒以外の何物でもない。ごちゃごちゃしたところで調理されているので、感染症の問題もある。結局、食材調達のための外出は不可欠。

逆に、「買物そのものを楽しみ、息抜きと考える」という発想の転換をしてみることで、外出の正当化もした。入院中も主治医から息抜きの軽い外出を何度も薦めてきたこともあったし、案外有効な療養方法の一つなのかもしれない。


(C)JGNN
w御問合せ
さィークリィGNケータイ(メルマガ)
斉ップページに戻る
AX