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2008年06月02日

ユニクロのバーニーズ買収断念、「オイルマネー」に競り負け

2008年06月02日 21:01 | 解説・ニュース

衣料品店のユニクロを運営する【ファーストリテイリング(9983)】は8月9日、アメリカの高級百貨店チェーン「バーニーズ・ニューヨーク(Barneys New York)」の買収を断念したと発表した。競売相手だったアラブ首長国連邦(UAE)の国営投資会社であるイスティスマール(Istithmar)社との競りに負けたことになる(【発表リリース】)。

当初は6月の段階でイスティスマール社への売却で合意していたが7月にファーストリテイリングが参入。8月4日に入りファーストリテイリング側が買収額を9億5000万ドル(1140億円)に引き上げた。しかしこれに対しイスティスマールは8日に9億4230万ドルへ買収額を引き上げている。当初売却が決定していたイスティスマール社からファーストリテイリングへ売却先を変更した際に支払わねばならない違約金の3470万ドルを足し引きすると、

・ファーストリテイリングへ売却……9億5000万−3470万=9億1530万ドル
・イスティスマールへ売却……9億4230万ドル

となり、わずかにイスティスマール社へ売却した方が好条件となる。

ファーストリテイリング側ではこれをくつがえにはさらなる買収額の上乗せが必要だが、今回の宣言でそれは断念したことになる。

今回の買収によってファーストリテイリング側では、バーニーズの成長可能性とファーストリテイリングとの相乗効果を期待し、さらにはバーニーズのブランド力を用いてアメリカでの事業展開を推し進める予定だった。大衆向けの安価で良質な衣料品のイメージが強いユニクロに、バーニーズのブランドを加えたアメリカでの展開がいかなるものになるのか、注目を集めていたが、「オイルマネー」の攻勢にはかなわなかった。

今後ファーストリテイリングの海外戦略は大きく見直しを求められることだろう。

(今記事はGarbagenews.comにおいて2007年8月に掲載されたものを加筆修正したものです)

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