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2008年06月02日
石油の世界地図
2008年06月02日 21:03 | 解説・ニュース
原油価格が高騰し間もなく3桁をつけるのではないかという懸念が広がり、「原油(1バレルあたり)100ドル」を予想した先物取引のカリスマ、ジム・ロジャーズ氏や国際エネルギー機関(IEA)は「2030年までに150ドル超もありうる」と言及するなど、頭の痛い状況が続いている。そのような状況の中、【NewYorkTimes】ではこの原油高がもたらした世界の政情不安定さを解説すると共に、「石油の世界地図(A Map of the Oil World、石油世界地図)」を紹介している。
石油世界地図では「生産(Producers)」「消費(Counsumers)」「アメリカ合衆国への供給」の3つの観点からその量を円の面積で表し、さらにトップ点をリストアップしている。

「生産量(1日あたり・バレル)」。中近東部分が多いが、意外に(?)北アメリカやヨーロッパ北部でも多くの生産量があるのが分かる。ちなみに日本は46位・12万8870バレル。

「消費量(1日あたり・バレル)」。北半球での消費量が多い。また、アメリカ合衆国の円の面積が際立っているのが分かる。

「アメリカ合衆国への供給量」。アメリカ自身の石油が一番多いが、両隣のカナダやメキシコ、さらには南米・アフリカなど世界各地から足りない分を求めているようすがうかがえる。
それぞれの項目でのベスト5は次の通り。
■生産量
・サウジアラビア……1068万バレル
・ロシア……968万バレル
・アメリカ合衆国……837万バレル
・イラン……415万バレル
・中国……386万バレル■消費量
・アメリカ合衆国……2059万バレル
・中国……727万バレル
・日本……516万バレル
・ロシア……219万バレル
・ドイツ……266万バレル■アメリカ合衆国への供給量
・アメリカ合衆国……831万バレル
・カナダ……235万バレル
・メキシコ……171万バレル
・サウジアラビア……146万バレル
・ベネズエラ……142万バレル
最近ロシアの景気が良いのは生産量が非常に多い原油のおかげであることや、アメリカの消費量がケタ外れに大きいこと、さらにサウジアラビアやベネズエラなどに注力するアメリカ外交の理由が何となく分かってきそうなデータではある。
さらにこのデータから、主要各国の「原油を自国内でまかなえるかどうか」つまり「自国生産量−自国消費量」を算出してみた。
■主要各国の原油不足・余剰量(一日あたり)
・サウジアラビア……+851万バレル(1068万−217万)
・ロシア……+749万バレル(968万−219万)
・イラン……+250万バレル(415万−165万)
・イラク……+144万バレル(201万−57万)
・イギリス……−14万バレル(169万−183万)
・インド……−165万バレル(85万−250万)
・ドイツ……−251万バレル(15万−266万)
・中国……−341万バレル(386万−727万)
・日本……−503万バレル(13万−516万)※
・アメリカ合衆国……−1222万バレル(837万−2059万)
今後の経済発展の加速度や現状における経済状況などを考慮すると、この順位・不足及び余剰量あるいは度合がこのまま継続するとは思えない(例えばロシアや中国は今後急速に消費量が増えることが予想される)。それでも例えばロシアが非常に原油あまりの状態にあること(=輸出することで外貨を稼げる)、アメリカの原油の不足量もけた外れであることが分かる。
元記事では原油高により、世界情勢に新たな局面が生じていることが分析・解説されている。非常に興味深い内容ではあるのだが、これはまた別の機会にお伝えすることにしよう。
※掲示板の指摘で1桁ミスが判明し再計算しました。ご指摘ありがとうございました。
(今記事はGarbagenews.comにおいて2007年11月に掲載されたものを加筆修正したものです)
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