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2008年06月18日
レギュラーガソリン価格をグラフ化してみる
2008年06月18日 18:52 | 解説・ニュース
儒教供給のバランス問題以外に、主に投機資金の思惑から原油価格が高騰。これにともないガソリン価格が青天井状態になっていることはすでに報道などで耳にしている通り。【産経新聞報道】によると、調達コスト増大の影響で卸売価格をさらに引き上げるため、史上初のレギュラーガソリン1リットルあたり180円突破が現実のものになりそうだという。さてそれでは「史上初」というからには、これまでそれ以下の価格でずっとガソリン価格は推移してきたのだろうか。各種データを調べ、グラフ化してみることにした。
とはいうものの、肝心のガソリン元売各社や関連団体にはその類のデータが残っていない。見つかったとしてもインターネットでウェブサイトを構築して以降のものしかなく、あるいは公式サイトの移転やリニューアルの際に過去データをばっさりと切り捨ててしまっている。個人ベースではいくつかデータが見つかったものの、転載禁止(とあるがそれもどこかの雑誌から拾ってきたらしい)やデータの元が明らかでないもので、参考にするわけにもいかない。
とりあえず【総務省統計局・小売物価統計調査】のデータを全部引っ張り出すことで、1991年以降2007年までの年次、2007年から2008年4月までの月次データは抽出できた。全国平均がないものは東京23区内で統一する。
1991年以前のものは統計局では見つからない。そこで自動車販売の【オートコミュニケーションズ】に掲載されていた【オートコミュニケーションズ】から1970年〜1990年のレギュラーガソリン価格のデータを抽出することにした。調査対象や方法などが統計局のそれとは異なるため正確には連続性がなく、グラフに対する資料としての価値は薄れてしまうが、大局的な流れを把握するのが最優先事項と定め、ここは妥協。
以上のプロセスで完成したのが、次の二つのグラフ。まずは1970年から2008年までの年次推移。2008年は4月までの平均値を採用。

レギュラーガソリン価格の推移(1970年〜2008年4月)
4月の時点ですでに第二次オイルショック時の最高値とほぼ同じ水準にあることが分かる。そして現時点(6月)ではこれをさらに超え、このグラフの最上位である180円に近づいている。
続いてのグラフは2007年1月以降2008年4月までの月次グラフ。

レギュラーガソリン価格の推移(2007年1月〜2008年4月)
もみ合いながらもじわじわと上げていた価格が、4月に暫定税率が一時解除となったことで大幅に値を下げているのが分かる。しかしデータはまだ統計局に反映されていないが、5月以降はこの反動で大きく上げ、170円は当たり前の状況にあるのが現状。
過去のデータを見ると、確かに180円ともなれば史上最高値に達することが確認できる。それと共に過去においては明らかに需給関係によって値が上下していたにも関わらず、今回(恐らく「第三次石油ショック」とでも呼ぶことになるのだろう)は過去の事例ほど急激な需給の変化が起きていないにも関わらず、過去の上げ幅以上の加速度で価格上昇が起きているのが分かる(一番目のグラフの右端に、180円超えの線を追加すれば、その異常さが理解できるはずだ)。
「イラク戦争からじわじわと需給関係が……」と読み解くことも出来よう。確かにその考え方も一理ある。しかしそれにも増して、去年後半以降の急激な上げ方は、やはりそれだけでは説明がつきにくい。今後どこまで上昇しうるのか、他の市場動向と共に注意深く見守る必要があるだろう。
それにしても日本の公的機関でまともな過去データをネット上から抽出できないのはいかがなものだろうか(当方の捜索不足かもしれないが)。【ガソリン高騰で苦境におちいるアメリカの地方社会】にもあるように、アメリカではガソリン価格単独ですらしっかりとした公式サイトを作ってデータベースもあわせ情報公開しているというのに。
情報提供:あむろ◆7FeHkvySKc氏。Thanks!
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