3rd Circle


さて、この辺りからそろそろ魔法の修練がなければ使用できない
レベルになってくる。
駆け出し魔術師の場合、この辺りの魔法から使う事になるぢゃろう。
序盤に有効な攻撃魔法なども含まれておる。
様々な種類の混在しているサークルぢゃから、それぞれの魔法の
効果を良く覚えておいて欲しい。

基本詠唱時間 約 1.5 秒 (公式:1)
基本使用マナ
必要最低スキル 8.6
Magery 30 時、成功率 53.5%
Magery 40 時、成功率 78.5%
ほぼ成功率100%スキル値 48.6


Bless (ブレス、祝福)
呪文
Rel Sanct       (変・護)
概要 対象の STR、DEX、INT、最大HP を一定時間 上昇させる
対象 ターゲット1体
消費マナ  
使用秘薬 Garlic()、Mandrake Root(
詠唱時間 約 1.5 秒
効果時間 (( Eval INT ÷5 )+1)×6 秒、または、( Eval INT ×1.2)+6 秒
(どちらでも結果は同じ)
Eva Int 効果時間
0 6秒
50 66秒
100 126秒
120 150秒
効果 (スキル÷10)+1 STR、DEX、INT 上昇 (端数切捨て)
Magery 50 時、各ステータス 6 上昇、MaxHP 9 上昇。
Magery 100 時、各ステータス 11 上昇、MaxHP 15 上昇。
「ブレス」と言っても、「息」とか「ドラゴンの吐く炎」とかぢゃないぞ。 「祝福」という意味ぢゃ。
対象の STR、DEX、INT の各ステータスを一時的に上昇させる魔法で、2th の Strength と同じく最大HP も上昇する。
つまり、2th のステータス上昇系魔法を、まとめてこれ1つでかけられると言う便利な魔法ぢゃ。
1つ1つではあまり大きな効果のないステータス上昇魔法も、3つまとめて上がればそれなりの効果を感じる事ができるぢゃろう。
消費マナもそんなに大きく違う訳ではないので、とりあえず「ステータス上昇魔法はコレ!」と考えてしまっても構わんかもしれん。
ただし、長くても2分程度で効果は切れてしまうし、攻撃魔法のような直接的な効果がある訳でもないので、やはり必須と言えるほどの魔法ではないかのぅ。
パーティーで行動する時に前線の戦士をサポートするために使ったり、対人戦で活用したりするのが一般的ぢゃな。
でもまあ、戦闘補助としては使える魔法ぢゃ。


Fireball (ファイアーボール、火球)
呪文
Vas Flam       (大・炎)
概要 対象に火の玉を撃ち、炎属性のダメージを与える
対象 ターゲット1体
消費マナ  
使用秘薬 Black Pearl(
詠唱時間 約 1.5 秒
効果時間 即時
効果 Eva Int / 炎抵抗 / Inscription 修正あり。
基礎ダメージ 5.5〜6.5。
EI 30 で約 11〜13、EI 60 で約 16〜19、EI 90 で約 22〜26 ダメージ。
火の玉で敵を攻撃すると言う RPG お馴染みの魔法ぢゃ!
このブリタニアでも駆け出し魔術師の主力魔法となっておる。
もしお主が最初に魔術師を職業に選んだのなら、まずはこの魔法をメインとして戦う事ぢゃ。
使用する秘薬も1種類だけなので、手持ちの秘薬であと何発撃てるかの把握もしやすいぢゃろう。
アンデッドに良く効くと言うのも駆け出し魔術師には使いやすい点ぢゃ。

実はかつては火力に乏しく頼りがいのない魔法だったのぢゃが、改良によって今は攻撃魔法として通用するものになっており、威力も割と安定しておる。
と言っても、中級以上の魔術師にとっては、やはり少々心許ないがの。
ぢゃが、この魔法は詠唱時間が短めで消費マナも少なく連射が効くから、上級魔術師でも活用するケースは多い。 後少しで倒せるモンスターのトドメに使ったり、対人戦で使ったりなどぢゃ。
攻撃魔法の基礎の1つぢゃから、使いなれておくと良かろう。


Magic Lock (マジックロック、掛錠)
呪文
An Por      (消・動)
概要 対象のチェスト(宝箱)に魔法の鍵をかける
対象 Wooden Chest か Metal Chest 1つ
消費マナ  
使用秘薬 Blood Moss()、Garlic()、Sulfurous Ash(
詠唱時間 約 1.5 秒
効果時間 永続(解除されるまで)
効果 スキル依存。 鍵の強度は Magery スキルと同じ。
対象の箱に魔法の鍵をかける呪文ぢゃ。
ここで注意なのは、対象の箱は宝箱のような大きい箱でなければならん。
要するに、 ぢゃ。 メタルチェストと呼ばれる鉄の宝箱でもおっけーぢゃ。

もちろん鍵のかかった箱は魔法を解除しない限り開ける事は出来なくなる。
この魔法の鍵は魔力によるものぢゃから、普通のロックピックでこぢ開けたりはできん。
解除するには、かかっておる魔力と同等か、それ以上の力のアンロックの魔法をかける必要がある。
逆に言うと、同等の魔力を持っておる者なら開ける事ができるので、あまり保安のためにはならん。
道に置いといたら箱ごと持ってかれるし、家には「ロックダウン」や「セキュア」という方法があるしの。
まあ、普段は使うことのない呪文ぢゃな。

しいて使い所を言うとすれば、Felucca においてシーフ対策に使うぐらいぢゃ。
他人のバックパックの中の箱には鍵開けやアンロックの魔法は使えんから、この魔法をかけておけばその中のものは、死んだり箱ごと盗られない限り安全ぢゃ。
まあ、Felucca に住んでおる者は盗賊対策として覚えておくと良いかもしれん。


Poison(ポイズン、毒)
呪文
In Nox      (創・毒)
概要 対象を毒化する。
対象 ターゲット1体
消費マナ  
使用秘薬 Nightshade(
詠唱時間 約 1.5 秒
効果時間 即時
効果 Magery スキル・Poisoning スキル依存 + ターゲットとの距離が関係
Magery+Poisoning 130.1 以下、および距離2マス以上時、L1 毒。
Magery+Poisoning 130.2〜170.1、距離2マス以内時、L2 毒。
Magery+Poisoning 170.2〜199.9、距離2マス以内時、L3 毒。
Magery+Poisoning 200、距離2マス以内時、L4 毒。
成功率に Magic Resist 修正あり。レジスト成功時は毒は受けない。
(データはHP「素晴らしき毒の世界」より引用)
毒の呪文ぢゃ! 毒によって相手を死に至らしめようとする恐ろしい呪文ぢゃ。
と言っても、その効果が最大限に発揮されるには高い魔法の技術と、そして毒に対する知識の応用が必要となる。
相手との距離も関係しており、高い魔法と毒の技術を持つ者が近距離で使えば強力な毒を与える事も出来るぢゃろうが、そうでないなら最も弱い毒になるのが関の山ぢゃ。

とは言え、それでもこの魔法は長期戦になるようなら使い手がある。
毒に侵されている間は HP の回復ができんから、自然回復力に優れるモンスターにはヘタな攻撃魔法より効果が高い場合もある。
もちろん相手が人間の場合も、毒を受けた状態で体力を回復しようと思ったら 解毒 → 回復 の手順を取らんとならんし、毒ダメージは呪文詠唱の妨害にもなるから、魔術師には天敵ぢゃ。
ただ、モンスターの中には毒に抵抗を持つやつも多いから、そういう相手には使い辛い。
包帯を使ったり魔法を使うモンスターなら解毒もしてくる。
また、相手が人間でも、マジックレジストのスキルを持っている相手だと抵抗される場合もある。
戦闘時の補助魔法ぢゃが、便利かそうでないかは使い所次第ぢゃな。

あと、この魔法は初心者魔術師には修行にもってこいの魔法ぢゃ。
消費するマナが少なく、秘薬もナイトシェード1個のみという経済的な呪文ぢゃから、魔法スキルが低い者の修行に向いておる。
アイテムなどに毒の魔法を使っても効果はないが、一応練習にはなるから、それで修行すると良いぢゃろう。
森の動物を毒化しまくるような、はた迷惑な修行はだめぢゃぞ!

毒のダメージなどの詳細については、職業訓練所の毒スキルに関する項目を見て欲しい。


Telekinesis(テレキネシス、念動)
呪文
Ort Por Ylem      (魔・動・象)
概要 離れた場所にあるアイテムなどを作用させる。
対象 アイテム1つ
消費マナ  
使用秘薬 Blood Moss()、Mandrake Root(
詠唱時間 約 1.5 秒
効果時間 即時
効果 対象のアイテムやオブジェクトをダブルクリックする。射程 10 マス。
テレキネシス、念動力ぢゃ。 うーん、SF ぢゃのう。
念動力と言うと、遠くの物を動かしたり、スプーンを曲げたりするのがお馴染みぢゃが、この魔法はそこまでの事はできん。
アイテムがその場にあるままで、遠くから使う事が出来る、というものぢゃ。

具体的には、指定したアイテムをダブルクリックする効果がある。
つまり、遠くに置いてあるジュースをごくごく飲んだりとか、向こうのテーブルの焼きブタをつまみ食いしたりとか、開けっぱなしのドアを外から閉めたりとか、そういう事が出来る。
なんかイマイチぢゃが・・・ 重要な使い方が1つある。 宝箱のトラップ解除ぢゃ。

ダンジョンやトレジャーハントなどで見つけた宝箱には大抵、罠がかかっておる。
そのまま開けたら ドカン! ぢゃが、この罠は3マスまでしか届かない。
そこで、4マス以上離れた場所からテレキネシスを使えば、安全に罠を起爆させる事が出来る。
起爆した罠はそれで無くなるから、後は安全に中身を回収出来るのぢゃ。
この方法を使えば無理に罠解除の技能を持たなくても宝を持って帰る事が出来るぢゃろう。

ただ、Mugen と呼ばれる地方では罠が精巧に出来ておるのか、この方法は通じないそうぢゃ。
その辺りに住んでおる者は、罠は自分で解除せねばならんぞ。

ところで、一部のダンジョンや街には、人が近づくと鍵がかかると言う特殊な扉があるそうぢゃ。
機械仕掛けなのか魔法力なのかは解らんが、近づくと鍵がかかると言う事は・・・


Teleport(テレポート、瞬間移動)
呪文
Rel Por      (変・動)
概要 少し離れた場所にワープする。
対象 自分
消費マナ  
使用秘薬 Blood Moss()、Mandrake Root(
詠唱時間 約 1.5 秒
効果時間 即時
効果 指定した場所に移動する。 射程 11 マス。
人類の夢テレポート、瞬間移動ぢゃ。 うーん、さらに SF ぢゃのう。
この魔法さえあれば人々はあらゆる障害を乗り越えて活動できる! と言いたいが、テレキネシスと同じくそううまくはいかん。
移動できる範囲は狭く、見えている範囲でなければならない。
具体的には、自分のいる場所から 11 マス以内の視線の通っている場所にのみ移動できる。
11 マスというのは、ゲーム画面が 600×480 の場合、ちょうど画面の範囲ぐらい・・・ らしいぞ。
意味がよく解らんが。

場所によっては、一見移動できそうにない所に移動できる場合もある。
例えば、建物の扉を開けてその前に立ち、すぐ上の屋根にテレポートすると、そのまま屋根の上に上がれる場所もある。
微妙に屋根の上が見えておるのかのぅ?
壁に穴でも空いておるのか、壁の向こうに移動できる所もある。
まあ、普段は橋のない所で川を渡るのに使う場合が多いかの。

なお、やや余談ぢゃが、テレポートの魔法の込められているマジックリングなども存在する。
これらの魔力は装備する以外に、ダブルクリックしても発動する。
この魔力によって移動する場合は呪文の詠唱を行う必要がないから、隠れたままでワープし、そのまま隠れた状態の連続テレポートで危険地帯から離れる事も可能ぢゃ。
緊急時の回避手段の一つとして覚えておくと良いかもしれん。


Magic Unlock(マジックアンロック、解錠)
呪文
Ex Por      (開・動)
概要 対象に掛けられた鍵を解錠する。
対象 鍵を掛けられている物
消費マナ  
使用秘薬 Blood Moss()、Sulfurous Ash(
詠唱時間 約 1.5 秒
効果時間 即時
効果 スキル依存。 Magery スキルと同じ強さ以下の鍵を解除する。
条件があっていれば 100% 成功する。
マジックロック、物理ロックは問わない。
箱などに掛けられた鍵を解除する呪文ぢゃ。
解除できる鍵の強度は Magery スキルによる。
つまり、Magery GM の魔術師によって掛けられたマジックロックを解除するには、Magery が GM 必要という事ぢゃ。
また、この魔法の便利な所は、魔法の鍵だけでなく物理的な鍵も解錠できる点ぢゃ。
Tinker GM の細工師の鍵箱でも、Magery が GM ならばこの魔法で開ける事ができる。
トレジャーハントの宝箱の鍵も物理的な鍵ぢゃが、Level 2 までの宝箱なら、Magery が GM であればこの魔法で開けることができるぞ。

ただ、やはりスキルの Lockpicking(鍵開け)ほど力がある訳ではない。
鍵開けのスキルなら失敗する事もあるが、とびきりうまくいく場合もあり、熟練した鍵開け師なら Level 3 以上のトレジャーハントの宝箱や、ダンジョン深部の箱も開ける事ができるぢゃろう。
しかし魔法のアンロックは、開けられる箱なら魔力の作用で確実に解除できるが、魔力(Magery)が足りず解除できないものは、どんなにがんばっても絶対に開けることはできない。
あまり強い鍵をこの魔法で開けるのは無理という事ぢゃ。

なお、箱だけでなく、Magery が足りているならドアにかかった鍵なども開ける事ができる。
と言ってもその辺の民家の鍵は無理ぢゃぞ。


Wall of Stone(ウォールストーン、石の壁)
呪文
In Sanct Yelm      (創・護・象)
概要 石の壁を出現させる。
対象 何もない空間
消費マナ  
使用秘薬 Blood Moss()、Garlic(
詠唱時間 約 1.5 秒
効果時間 約 10 秒
効果 平らで何もない場所に石の壁が出現(横3マス)、視線を遮断。
何もない場所に障害物となる石の壁を出現させる魔法ぢゃ。
石の壁はあまり長時間は持たず、10秒程度で消滅してしまう。
また、壁が現れるのは横3マスのみなので、そんなに広い範囲を遮る事はできない。

これを何に使うかぢゃが・・・ 普段の生活ではあまり使い道はないかもしれんのぅ。
かつて PK なんかが逃げる人の行く手を遮るために部屋の出口や通路をこれで塞いだりしていた事もあったが、まあ一般の人がこれを使うことはまずないぢゃろう。

今は、War(戦争)なんかで少し使われる場合もあるようぢゃ。
複数の魔術師が石の壁を並べればそれなりの範囲を遮る事ができるし、この石の壁は「視線を遮る」という効果があるため、突出した敵の背後に出して退路を断つ一方、敵の後衛からの魔法や弓の援護を遮断するなどの使い方があるようぢゃ。
他には、ちょっと地味ぢゃが・・・ モンスターとの間に出して視線を遮り、その間に Hiding のスキルで隠れるとか、試合のときに両者の間に出して、消えたら開始の合図にするとか、そんなもんかの。

ちなみに、この魔法を含むフィールド系魔法は街での使用はご法度ぢゃ。
昔、面白半分にこの魔法で商店の出入り口などを塞ぐ迷惑な輩がおったため、王のお達しで禁止にされてしまった。
そーゆーはた迷惑な行為は魔術師として失格ぢゃぞ!

(データ内の「公式:」の表記は王国魔術師(ORIGIN)の公式発表データです)
(また、「素晴らしい毒世界」の Gray さんの検証データも一部参考にさせて頂いています)



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