Paradin's Ability
パラディンのアビリティー

お主も正しき聖なる戦士の道を求めるか? 良い心がけだ。
ここでは新大陸マラスのパラディンの聖地 「ルナ」 から伝わった、聖騎士パラディンの使うアビリティー(能力)を教えている。

このパラディンの秘術は魔法に良く似ており、呪文の詠唱によって効果を発揮するもので、言わば「神聖魔法」と言えるものだが、他の系統の魔法と違うのはこれが「戦士のための魔法」であるという点だ。
お主が正しき道を歩んでいる限り、それは大きな加護を与えてくれるだろう!

さて、パラディンのアビリティーの説明をする前に、基礎的な事をいくつか述べておこう。
まずこの秘術を使うには Chivalry(騎士道)というスキルを身につける必要がある。
これは魔法で言う Magery(魔法) のスキルと同じで、このスキルがないとアビリティーの使用が出来なかったり、成功率が低かったりする。
最初にパラディンを職業とすればすでに 50 の騎士道を覚えているが、そうでない場合はマラスのルナの街に行き、NPC のパラディンから騎士道を習って来るといいだろう。
また、その際には必ずパラディンの本(パラディンブック )も購入しておいてくれ。
これは魔法で言うスペルブックと同じで、これがないとパラディンの技能は使えない。
ただスペルブックと違い、この本には最初からパラディンの 10 の秘術が全て書き込まれている。
魔法の様にプレイヤーベンダーやモンスターから巻物を探さなければならないような事はない訳だ。
もちろんこの本は、最初の職業をパラディンにした場合は最初から持っているので、購入する必要はないぞ。
そして重要な事として、パラディンの秘術は神の加護を得る「聖なる魔法」であるため、使用者のカルマが高くなければ十分な力を発揮する事が出来ない。
魔法には知性評価のスキルが、死霊魔法には霊話のスキルが補助として必要なように、神聖魔法には使用者のカルマが必要になるのだ。
普段からネコをいじめたりのぞき見したりしている者には、十分な効果は与えられない訳だな。
パラディンのアビリティーは魔法に近いとは言え、その効果は「戦士のため」のものが多い。
武器の攻撃効率を上げたり、特定の敵との近接戦闘に強くなったり、などだ。
よって、武器を持って戦う戦士でなければその魔法の効果は有効に活用できない。
また、そのためこの魔法に限り、武器や盾を持ったまま呪文の詠唱ができる。
これは戦士にとって非常に嬉しい点だろう。
ただし、攻撃されると詠唱妨害は受けるため、一時的に敵から離れて使用した方がいいのは通常の魔法と同様だ。

では次に、パラディンのアビリティーの使い方を説明しよう。
まず一番大切な事は、パラディンのアビリティーを使うには 「Titing ポイント」 と呼ばれるポイントが必要になる事だ。
Titing とは中世ヨーロッパの時代に教会に納めていた宗教税(十分の一税)の事で、神への信仰の印となる、言わばお布施みたいなものだ。
パラディンは神への金銭の奉納と引き換えに、その加護を得られると言う訳だな。
これは神殿などのアンクでコマンドメニューから納める事が出来る。
パラディンなら、神殿詣でを怠ってはならないぞ。
一番手近なのはムーンゲートでイルシェナーの神殿に移動することだが、ルーンと移動魔法があればそれで向かってもいい。

得られるポイントは寄付金の額にもよるが、
基本的に 1G で 1ポイント だ。
下の矢印のボタンで金額を設定でき、「>」で 100G、「>>」で 1000G を寄付できる。
ただし、一度に多額の寄付をしても得られるポイントには限界があるので注意してくれ。
ちなみに、パラディンのチュートリアルで最初に寄付して来いと言われる神殿は、その部屋の中の右の方に設置されているアンクの事だ。
「魔法を使うのにお金がいるのかー」 と思うかもしれないが、元々他の魔法も使うのに秘薬を必要とするし、その購入費はバカにならない。
秘薬の代わりにポイントを消費するものだと思っておけばいいだろう。
重い秘薬を持ち歩かなくてすむと言う大きな利点もある。
なお、普通の魔法と同じくマナも消費するぞ。

実際の使用法だが、まずバックパックの中にある白いパラディンブック()をダブルクリックする。
もし使っているのが「3D クライアント」なら、ペーパードールの右下に右の様な本のアイコンがあるはずだ。
これの白い部分をダブルクリックしてもいい。
すると右の様な、本のページが開かれたはずだ。
これがパラディンブックのメニューで、上部には 10 のパラディンアビリティーの名前が書いてある。
一番下には現在持っている Titing ポイントが表示されているので、ここはよく確認しておこう。

リストのアビリティーの名前は、ダブルクリックするとそのアビリティーを使用する。
シングルクリックした場合は、そのアビリティーの説明とアイコンのあるページが開かれる。
本の右上にあるページが折れている部分をクリックすると、次のページをめくるぞ。
アビリティーの説明ページは右の様になっており、下部には消費する Titing ポイント、消費するマナ、使用に最低限必要な騎士道スキルが書かれている。
そしてアイコン(絵)の部分だが、これはダブルクリックでそのアビリティーを使う事ができ、このアイコンはドラッグして本からひっぱり出し、画面の好きな場所に配置する事も出来る。
使いやすい場所にアイコンを配置しておけば、いちいち本を開いて選択しなくても、すぐにそのアビリティーを使う事が出来る訳だな。
マクロの「 Spell Cast 」でマクロキーに登録する事も出来る。
まあ、この辺の使い方は魔法のスペルブックと全く一緒だから、魔法を使った事があれば特に悩む事はないだろう。

では以下で、それぞれのパラディンのアビリティーの効果を説明しよう。
良く覚えて、有効な場面で活用して欲しい。
なお、説明は必要スキルの低いもの、つまり簡単に使えるもの順だ。

[ Paladin Abilities ]
Close Wounds (傷の治癒)
この能力はパラディンが自分か仲間のダメージを癒す事が出来ます。
回復量はカルマに依存します。
条件 必要スキル0 必要マナ10 必要 Titing 10
受けたダメージを回復する、神聖魔法としてはおなじみのものだな。
最も基本の神聖魔法にして、必要スキル 0 でも使用できるお得なものだ。
と言っても本当にスキルが 0 では成功率はほとんどないので、せめてスキル 20 はないと実用できないがな。
回復値は 7〜39 で、使用者のカルマに依存する。
カルマの高い者ほど回復量も高い訳だが、魔法のグレートヒールには及ばない。
また、アイコンが手かざし療法なためか、射程が2マスと短い。
自分を回復する場合には特に問題ないが、仲間を回復する場合にはある程度近づかなければならない事を忘れないでくれ。
Cleanse by Fire (炎の浄化)
このパワーを使うためパラディンは剣やガントレットを天に掲げ、そして炎に身を包まれる事によって、自らの毒と病を浄化します。
しかしこの炎は無害ではなく、パラディンはいくらかの損害を受けます。
他の人に使用した場合、パラディンはまず自らの体に毒を吸収し、それから炎によって浄化するでしょう。
条件 必要スキル5 必要マナ10 必要 Titing 10
キリスト教の死後の世界には天国・地獄の他に、天へ昇る前に生前犯した罪を炎に焼かれて浄化する「煉獄」という世界がある。
その煉獄の炎を召還して身を焼く事により、汚れを浄化する魔法だ。
この魔法は病や毒を受けた時にそれを治療するものなのだが、炎に身を焼かれるためにそのダメージを受けてしまう。
ただ、使用者のカルマや炎抵抗が高いほどダメージは低くなる。
説明には「他人に使った場合はまず自らの体に毒を云々・・・」と書いてあるが、まあ要するに、人に使った場合は自分がダメージを受けて相手が治ると言う訳だ。
もちろんダメージを受けたままでは危険なので、すぐに回復するべきだな。

ただ、この魔法の解毒も確実ではないので、解毒薬があるならそちらの方が確実だ。
Remove Curse (呪いの除去)
この能力によってパラディンは神の力を自分や他の人に移す事ができ、それによりその人にかけられたどんな呪いでも浄化されるでしょう。
呪いには、ネクロマンサーによる呪い、Clumsy、Weaken、Feeblemind、Paralyze、魔法の Curse が含まれます。
条件 必要スキル5 必要マナ20 必要 Titing 10
説明通り、ステータス減少系やマイナス効果の魔法を打ち消すものだ。
まあステータス減少系の魔法でそんな深刻な事態になる事は少ないと思うが、ネクロマンサーの暗黒魔法には危険なマイナス効果の魔法もあるので、そういったものに対抗するのに使う事もあるかもしれない。
STR や最大 HP が減少させられた場合も、まずい事になるケースがあるな。
しかしやや消費マナが多いので、使いどころが難しいのが難点だ。
なお、成功率はカルマに依存し、カルマが低いと失敗する場合もある。
Consecrate Weapon (神聖な武器)
パラディンは使用している武器を、短時間ではあるが神聖にする事が出来ます。
神聖になった武器は、敵の最も弱い抵抗力の属性で攻撃する事が出来ます。
条件 必要スキル15 必要マナ10 必要 Titing 10
これはパラディンの戦闘力を大きく高める重要な秘術だ。
これを使うと、パラディンは武器攻撃によるダメージを敵の最も弱い属性に集中させる事が出来る。
どんな相手でもある程度の得手不得手はあるので、まずダメージは増加すると思っていい。
もちろん特別な弱点を持っている相手だとさらに効果は高くなる。
効果時間は 3〜11 秒でカルマに依存する。
あまり長い時間持つ訳ではないが、どんな敵に対しても安定して高い戦闘力を発揮できるようになる、有用な魔法の1つだ。
Sacred Journey (聖なる旅)
パラディンは神の力による霊的な魔法の道を使って移動する事が可能です。
この道によって、リコールの呪文の様にマークした地点に瞬間的に移動する事が出来ます。
ただし、この能力を使うためには戦闘中であってはなりません。
騎士道精神に反するような目的のためにこの神の力を使う事は出来ないのです。
条件 必要スキル15 必要マナ10 必要 Titing 15
早い話が・・・ パラディン版リコールだな。
マークしたルーンに使う事により、その場所に移動する事が出来る。
説明では戦闘中は使えないとあるが・・・ 別に戦闘中でも普通に使う事が出来る。
まあ、この辺りは深く突っ込まないように。 神の大いなる慈悲なのだろう。

ルーンブックのボタンからでも、このスキルを使用できる。
ただし、パラディンのスキルではマークの魔法が使えないので、ルーンにマークができない。
マークを他の人にやってもらうか、マークされたルーンを買う必要があるだろう。
Divine Fury (神の怒り)
この力は非常に信仰に厚いパラディンによってのみ呼び起こされるもので、パラディンにとっても彼の敵にとっても危険な力です。
パラディンはその場でバーサーク(狂戦士)状態に入り、抑えられない悪への破壊の欲求によって、彼の防御を大きく下げる代わりに、速く正確に武器を振り回すようになるでしょう。
条件 必要スキル25 必要マナ15 必要 Titing 10
俗に言うバーサークだ。
聖騎士がバーサークってイマイチ合っていない気もするが・・・
この魔法は我を忘れてしまう程になる訳ではなく、戦闘における武器の速度と命中率を 10% 増加させ、威力も 10% 上昇させる代わりに、防御率を 20% 低下させるものだ。
注意として、防御「率」だ。
つまり回避率が下がる訳で、受けるダメージが増加する訳ではない。
これはデメリットもある術なので使いどころは難しいが、自分が攻撃を受ける状況ではない場合、例えばアーチャーには有用なものとなるだろう。
ただ、効果時間は 7〜22 秒なので、やはりそれほど長くは持たない。
Dispel Evil (悪の消散)
純粋なる儀式により、パラディンはそのエリアの悪を消しさる善の力を呼び起こす事が出来ます。
この能力は、悪の性質を持つ全ての召還生物と、呪われた悪のクリーチャーを戦いから消し去る事が出来ます。
また聖なる能力の作用により、変身中のネクロマンサーはマナとスタミナを失う事でしょう!
条件 必要スキル35 必要マナ10 必要 Titing 10
これは邪悪な魔術師ネクロマンサーに対抗するための神聖魔法だ!
ネクロマンサーは使い魔を召還したり、死者をアンデッドとして甦らせたり、自ら邪悪な存在に変身する能力を持っている。
それらは確かに脅威であるが、神の加護を受けたパラディンなら、この秘術によってそれらの邪悪な存在を打ち消し、そして変身したネクロマンサーの戦闘力を大きく奪う事が出来るだろう!
さらに邪悪なモンスターはこの力を受けると、恐れをなして逃げ出す場合がある。
対ネクロマンサー用の魔法と言えるので、普段使う事はないかもしれないが、パラディンが邪悪から正義を守る存在である事を示すものとも言えるな。
Enemy of One (敵対集中)
パラディンが攻撃中の敵を自らの敵と宣言する事によって、一定時間の間、宣言したタイプの全ての敵に対し、大きな直接攻撃によるダメージを与える能力を持つようになります。
しかしこの能力を使うと、それ以外のタイプの敵からは大きなダメージを受けるようになるでしょう。
条件 必要スキル45 必要マナ20 必要 Titing 10
現在戦闘中の敵を仇敵と宣言し、大きなダメージを与えられるようになるものだ。
これはパラディンのアビリティーの中でも特に有効なもので、この Enemy of One と弱点を突く Consecrate Weapon を併用することで、一時的に大きな戦闘力を持つ事が出来る!
ダメージの増加割合は大きく、約 1.5 倍ぐらいにはなるぞ。
パラディン必須のアビリティーの1つだろう。
効果時間も長く、カルマによって 1分30秒 から 3分 ほどの間有効だ。
ただ、他の敵からのダメージが増えてしまうため、複数の種類の敵と乱戦になるような場所での使用には向かない。
まあいずれにせよ、敵と1対1になれるよう、うまく立ち回るのは戦士の基本だろう。
Holy Light (聖なる光)
この能力を使うとパラディンの周りを聖なる光が包み、神の力によって周囲にいる敵全てにダメージを与えます。
条件 必要スキル55 必要マナ15 必要 Titing 10
これはパラディンアビリティー唯一の直接攻撃魔法だ。
神の聖なる光を発する事により、周囲3マスの敵にまとめてダメージを与えるもので、ダメージはカルマ依存の 8〜24 ポイントになる。
この魔法は距離が離れていても威力には影響はない。
あまり攻撃力があるものではないが、戦闘中に弱い敵が接近してきた時や、弱い敵が密集している時に蹴散らすにはいいだろう。
また、対人戦においては、連続攻撃に組み込みやすいのもポイントだ。
Noble Sacrifice (高貴なる犠牲)
生命への最大の賞賛の証として、パラディンは他の者のために自らを犠牲にする事が出来ます。
パラディンはマナ、スタミナ、ヒットポイントをほとんどを失う事で、彼の回りにいる全ての対象となる人を生き返らせる事が出来ます。
それぞれの対象は同時に、毒の回復と、Close Wounds による治癒と、Remove Curse による呪いの除去も受けます。
条件 必要スキル65 必要マナ20 必要 Titing 30
自己犠牲によって他者を復活させる、神聖魔法の真髄とも言える秘術だな。
この術を使うと周囲のゴーストをまとめて復活させる事が出来るのだが、使ったパラディンの HP、マナ、スタミナは全て1になってしまう!
はっきり言って、敵のいる場所で使うのは自殺行為だ。
完全に安全が確認できる場所で、複数の死者がいる場合に使うアビリティーだろう。
まあ、パーティーが大被害を被った時や、戦争時の戦後処理には便利なはずだ。

なお、この術は復活魔法なので、慈悲の徳が高ければその恩恵を受ける。
つまり術者が慈悲深ければ、復活した者は最初から高い HP を持って復活できるのだ。
だからこの術で人を助けたいと思うなら、普段から慈悲の徳を上げるべく、NPC のエスコートなどを積極的にこなしておきたい。
情けは人のためならず、だな。

さて最後に少し、装備についている特殊効果 「ファストキャスト」 について補足説明しておこう。
この 「ファストキャスト」 は呪文の詠唱時間を早める効果があるアイテム特性で、例えば 「ファストキャスト1」 の特性が付いた装備品を2つ装備していれば、詠唱にかかる時間がかなり短縮される。
この特性は、通常の魔法では「2」が効果の上限なのだが、パラディンの魔法に限り上限が「4」となっている。
つまり、ファストキャストの効果のある装備を数多く装備する事で、瞬時に魔法効果を発動させる事が出来るわけだな。
ただし、もし Magery(魔法) のスキルを 70 以上持っていた場合、たとえパラディンでもファストキャストの上限は「2」となる。
ハイブリッド(融合)的なスキル構成には、この点で若干のデメリットがある訳だ。
まあ、ファストキャストの装備をそんなに集めるのは大変な話しだし、駆け出しのパラディンにはあまり関係ないのだが、一応知識として覚えておいてくれ。


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