SAMURAI's Ability
サムライのアビリティー(戦技)

我が道場に良くぞ来た。
拙者はここブリタニアの地に士道を伝えるため、「徳之諸島」 の地より訪れた
ファーストサムライだ。

ここでは UO Samurai Empire(UO:SE、武刀の天地)で導入された新たな
職業 「サムライ」 の戦技を伝授している。
侍の戦技は魔法とは全く異なるものであり、従来のブリタニアにはなかった
性質の技であるため注意して欲しい。
武士の道を志すのであれば、ここでよくその基本を学んでおくことだ。

ではさっそく、侍の戦技(アビリティー)を習得する方法から話しておこう。
侍の技を使うには、まず Bushido(武士道)というスキルを覚える必要がある。
これはパラディンの騎士道スキルや魔術師の魔法スキルと同じ役割を持ち、このスキルがないとアビリティー(技)の使用ができず、また成功率や効果も低い。
「徳之諸島」 の 「禅都」 の町でサムライの NPC から覚えられるので、まず彼から学んでくれ。
また、侍の戦技を使うには、他のアビリティーや魔法と同じく 「侍の本()」 が必要になるので、これも購入しておくこと。
本は徳之諸島の 「禅都」 の街にいる 「書写(Scribe)」 が販売してくれる。
この本にはパラディンの場合と同じく、侍の技が最初から全て書き込まれている。
もちろん最初の職業を 「侍」 にすれば、武士道のスキルは最初から習得しており、本も持っているぞ。

技の使い方と使用条件だが、侍の戦技は 「魔法」 と 「スペシャルムーブ」 の中間的な性質を持つと思って欲しい。
基本的な使い方は、他の魔法やパラディンの特技と同じだ。
本をダブルクリックすれば戦技の一覧が表示され、一覧から名前をクリックすると、その技のページが開かれる。

技のページには必要となるマナやスキルが表記されており、アイコンをダブルクリックすることで、技を実際に使用する。
このアイコンはドラッグ(マウスのボタンを押しっぱなしで移動)させることで、画面の好きな場所に配置し、それをダブルクリックしても発動準備に入る事が出来る。

まあ、魔術師やネクロマンサー、パラディンの魔法と使い方は同じなので、特に迷う事はないだろう。
もちろんマクロからも使用できる。
侍の戦技もマクロ登録の際は 「Cast Spell」 を選び、その後にリストから技の名前を選択してくれ。
なお、魔法やパラディンの神聖魔法のように、秘薬や Titing と言ったものを消費する必要はない。
さて、使用方法については魔法と似ている訳だが、実際の性質は魔法とはかなり異なる。
侍の戦技には 「攻撃用」 のものと、「防御用」 のものの2種類が存在する。
このうち、攻撃の戦技はスペシャルムーブと似た性質を持つ。
つまり、アイコンをダブルクリック(もしくはマクロから使用)すると、その技の準備状態に入る。
準備に入ると、アイコンは左の様に赤い色に変わる。
戦技(スペシャルムーブ)はアイコンをダブルクリックしてすぐ発動する訳ではなく、
この準備状態になっている時の次の攻撃でそれを試みる。
戦技に必要となるマナが消費されるのはその攻撃が当たった時であり、攻撃が外れた場合はマナは消費せず、そのまま準備状態が続く。 盾や武器で受け流された時もマナは消費しない。
この辺りの特性はスペシャルムーブと同じだ。
だが、完全にスペシャルムーブと同じ訳でもない。
まず、「武士道」 スキルによって成功・失敗の判定が存在するため、準備段階に入って攻撃が当たっても、スキルが低いと使用に失敗してしまう場合がある。
もちろんこの時は効果は発揮されず、マナも失い、準備状態も解除される。
ただ、スペシャルムーブと違って連続使用によるマナ消費のペナルティーはない。
また、スペシャルムーブのように戦闘スキルを多数習得しているとマナの消費が軽減されるという事はないぞ。

一方、防御の戦技はやや魔法に似ている。
こちらは使用すると短い待機時間が生じ、その後に技が発動する。(もちろんマナを消費する)
この点では魔法に似ているが、しかしこの待機時間は魔法の詠唱ではないため、武器が外される事はなく、詠唱妨害される事もなく、移動も可能だ。
待機時間は非常に短いので、ファストキャストの効果は意味がない。
もちろん、スキルが低いと失敗する場合はあるぞ。

そしてこれらの技の同時使用だが・・・
基本的に、攻撃の戦技を2つ重ねて使う事は出来ない。
また、攻撃の戦技 と全てのスペシャルムーブを含め、準備状態に入れるのは1つだけなので、スペシャルムーブと 攻撃の戦技 の同時使用も不可能だ。
また、防御の戦技 の効果の発動中に、他の 防御の戦技 を使うと、後で使った方だけが有効となる。
2つの 防御の戦技 の効果が同時に発揮される事はない。
しかし、防御の戦技 の効果の発動中に、攻撃の戦技 を使う事は出来る。
同様に、防御の戦技 を使用中に、スペシャルムーブ を使うことも可能だ。
要するに、攻撃の戦技 は スペシャルムーブ、防御の戦技 は 魔法 として扱われるため、スペシャルムーブの準備をしながら魔法が使えるのと同じように、防御の戦技 と 攻撃の戦技 を共用することはできる。
やや複雑だが、防御用か攻撃用かで分かれている点に注意して欲しい。
さて・・・ 技の解説に進む前にもう1つ、侍にとって大切な事を話しておこう。
それは、「武器での受け流し」 だ。
西洋の騎士は剣と盾を持って戦い、剣で敵を攻撃しながら、盾で身を守る戦いをする事が多い。
しかし徳之諸島(日本)では、盾はほとんど使われない。
そのため武器で敵の攻撃を受け流す技術が発達しており、武器もほとんどが両手持ちだ。
「武士道(Bushido)」 のスキルが高いと、武器で敵の攻撃を受け流す確率が上昇する。
ただし、武器で敵の攻撃を受け流す(ブロックする)確率は 武士道(Bushido)スキル と 受け流し(Parrying)スキルの双方から求められるため、どちらかが高いだけではダメだ。
やはり受け流しに期待するには、そのためのスキルである Parrying を習得する必要がある。
逆に双方が高ければ、盾を持って戦っているのと同じぐらいの確率で、武器により敵の攻撃を受け流せるだろう。
しかし逆に、武士道が高まると、盾を持って戦った場合のブロック率は下がる。
よって 「侍」 であるのなら、盾に頼らず両手持ち武器で勝負するべきだ。
いくつかの戦技は、受け流しに成功することによって、特殊なボーナスを得る事も出来る。

では以下で、侍の戦技(アビリティー)の効果を説明する。
侍の戦技の数は6つ、うち、3つが攻撃用、3つが防御用だ。
なお、説明は必要スキルの低いもの、つまり簡単に使えるもの順としている。
技の色は、赤が攻撃用青が防御用だ。

[ Samurai Abilities ]
Honorable Execution (介錯)
敵に尊厳なる死を与える介錯を行い、成功する事は打撃速度を増す事になるだろう。
だが、仕損じた時は抵抗に大きな罰則を受ける事となる。
条件 必要スキル 25 必要マナ 0 攻撃用戦技
必要マナが 0 という、かなり特殊な技だ。
この攻撃で敵にトドメを刺すと、一定時間(約20秒)武器速度が増加し、さらに自分の HP が回復する。
回復量は武士道スキルに依存しており、グレートヒールよりはやや低いが、頼りに出来る回復量ではある。 速度増加量も武士道スキル依存だ。

逆に失敗した場合は、全抵抗値が大幅に低下、さらにマジックレジストスキルが 0 になり、加えて全てのスペシャルムーブと攻撃用戦技が使えなくなる。
失敗時のペナルティーの時間は 7 秒だが、敵の攻撃の受け流しに成功すると、その時点でペナルティーは解消される。

消費マナは 0 なので積極的に使って行きたいが、失敗は死地を招く。
敵の体力や状態をよく把握し、的確に使用状況を見極める必要があるだろう。
Confidence (信念)
防御的な構えを取り、絶対的な自信・信念を持つものである。
短時間、体力の回復力を増大させると共に、一定時間、敵の攻撃を受け流すたびに体力と活力を取り戻すであろう。
条件 必要スキル 25 必要マナ 10 防御用戦技
侍の回復用の技だ。 使用すると約5秒間、自らの HP を徐々に回復させていく。
ただし、回復中にダメージを受けると、回復はそこで止まってしまう。
この回復量は武士道スキルに依存しており、他の回復魔法に比べてやや少なめで即効性もないが、消費マナや準備時間は少ない。

また、使用してから約 15 秒間の間、敵の攻撃を受け流すと HP と スタミナ が回復する。
この回復量も武士道スキル依存だ。
回復技なので多用する事になるだろう。
Counter Attack (反撃)
防衛的な姿勢で敵の攻撃を待ち構え、攻撃を受け流すと同時に一太刀を浴びせる。
その力は武士道と受け流しの技量、そして武器の力に依存するであろう。
条件 必要スキル40 必要マナ 5 防御用戦技
「後の先」、攻防一体の技である。
使用後 30 秒以内に敵の攻撃の受け流しに成功すると、直後に反撃を行う。
この攻撃は通常の武器攻撃の待機時間とは別に発生し、つまり普通の攻撃と同時に発動すれば事実上の二連撃となる。
ただし、攻撃の判定は普通通りに行われるため、回避される可能性もある。
この反撃で攻撃用戦技やスペシャルムーブを発動させる事も可能だ。
反撃を行うか、制限時間が経過すれば、状態は解除される。

なお、戦術研究家 Gray@Izumo 氏の検証によると、戦技解説には 「受け流し」 のスキルで攻撃力が増すと記載されているが、そういった傾向は見られないとのことだ。
Lightning Strike (雷撃)
侍は、獰猛な速度と正確な命中力を持つ一撃を繰り出す。
さらに熟練した侍は、この戦技で必殺の一撃を発する場合もあるだろう。
条件 必要スキル 50 必要マナ 5 攻撃用戦技
非常に高い命中率で攻撃を繰り出す技だ。
戦術研究家 Gray@Izumo 氏の検証では、命中率 +45% での攻撃になるという。
ただし、命中率増加装備の効果があっても、上限 +45% を越える事はないようだ。

また、低確率でクリティカルヒットが発生し、相手の抵抗値を無視したダメージを与える。
ただ、その確率は GM(100) でも 10% 程度とかなり低いようなので、出れば運が良かったと考えた方がいいだろう。
だが、消費マナは少ないので、ガンガン連発していくことは出来る。
Evasion (見切り)
侍は精神を研ぎ澄ませ、短時間あらゆる攻撃を見切ってかわそうとする。
さらに回避率は 1.5 倍に増加するだろう
条件 必要スキル 60 必要マナ 10 防御用戦技
各種の攻撃魔法、竜のブレス、爆弾など、あらゆる攻撃を見切って回避する防御技だ。
さらに回避率も上昇するため、メインとなる防御技と言えるだろう。
ただし効果時間は短く約 7 秒程度なので、使うタイミングを文字通り 「見切る」 必要があると言える。
この技を有効に使うためにも、侍には受け流しは必須と言える。
Momentum Strike (返し刃)
侍が相対している敵に攻撃を当てた際、同時に返す刃で別の敵を攻撃する。
その威力は武士道スキルに依存し、相対している相手が倒れた場合は、返し刃の威力はさらに鋭くなるだろう。
条件 必要スキル 70 必要マナ 10 攻撃用戦技
複数攻撃用の戦技だ。 よって、1対1では意味がない。
メインで攻撃している相手にこの技でダメージを与えると、同時に近接している他の敵にもダメージを与え、さらにその威力は武士道スキル依存で強力になる。
ただし、命中判定は普通通りに行われるので、返し刃が回避される場合もある。

返し刃の攻撃力アップは、武器スキルと同じ割合のようだ。
つまり、スキル 100 なら +100%(ダメージ2倍)となる。
そして、メインで狙っていた相手にトドメをさした場合は返し刃は 1.5倍 で計算される。
つまりスキル 100 の場合は +150%(ダメージ2.5倍)になるようだ。

メインで狙っている相手への攻撃ボーナスは全くないので、戦闘中、弱い別の敵が接近してきた場合に、そちらにこの技を使って 返し刃 で本来の敵を狙うのがいいだろう。
必要スキルは高いが、熟練すれば2体の敵と互角以上に戦えるかもしれない。
侍の戦技のシステムや、各戦技のデータについては、暗殺教本 「素晴らしき毒の世界」 の著者である戦術研究家 Gray@Izumo 氏の検証も参考にさせてもらっている。
氏の検証結果は以下の場所で公開されている。
http://members.jcom.home.ne.jp/gray2/uo/
この場を借りて、氏に改めて感謝の辞を述べたい。

侍の戦技は全部で6つ、中には少ないと思った者もいるだろう。
しかし徳之諸島から伝わった数々の和風の武器には、武士道スキルや忍術スキルがなければ使えないスペシャルムーブが多数存在する。
それらも 侍 や 忍者 の固有の技と言えるため、それらも含めれば、かなり技の数は多いと言える。
最後にもう1つ、侍には追加の特性がある。
周囲の敵をまとめて攻撃するスペシャルムーブ 「Whirlwind Attack(旋風撃)」 のダメージに、武士道スキルによるボーナスが付くと言うものだ。
侍は複数の敵をまとめて攻撃する能力に優れている。
どうやら、時代劇の殺陣(たて)のようなイメージがあるようだな。
もちろん、多数の敵に囲まれてボコボコに殴られれば、どんな手馴れの侍でも窮地に陥る。
だが、侍にはその状況を逆に好機に変える能力が、他の職業より備わっている。
多数の敵にひるむ事なく、「事の難事に挑みて退かず」 を実践すれば、侍の道は開ける事だろう。
とは言え、猪突猛進には注意してくれ。 猪武者という言葉もあるしな。
なお、徳之諸島にいる 「Lesser Hi-ryu(レッサー飛龍)」 は命令するのに武士道スキルを必要とする。
熟練した侍が騎乗するのに向いていると言えるだろう。


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