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| 入院編

気がつくと今年も今日でおしまい。半ばあきらめてはいたが、やはり正月は自宅ではなく病院で迎えることになりそうだ。散歩外出の許可の際、医者からは「正月、外来手続きを取って自宅で過ごしてもいいですよ」と言われたが、一刻も早く治して退院したいから病院で静養を続けると、断った。

ニコ……もとい隣ベッドのK氏は今日も午前4時半頃からイヤホンもつけずテレビを見ている。非常にうるさい。だが看護師らの見回りはこの時間帯は行われてないので、はっきりいってやりたい放題。よっぽどナースコールでもして止めてもらおうかと思ったが、先日新聞で、些細なことで逆恨みした患者が合い室の別の患者を刺し殺す事件があったのを知り、とばっちりを受けたのではたまらないということであきらめる。煙草の件といい、K氏は人の迷惑をまったく考えない性質のようだから、要注意だ。

朝食はご飯、味噌汁、大根ときゅうりの酢の物、いり卵など。一般メニューには掲載されていた魚が自分の朝食には無かった。塩分が多いからなのかもしれない。

朝食後、午前の巡回に来た医者から、来年1月中旬の退院を検討していること、1月6日前後にもう一度検査をして判断材料にする、と告げられる。入院時の状況からすれば、3か月はじっくりと水を抜くための入院と考えていたようだから、かなり早い治癒速度のようだ。体重の減り方がそれを顕著にあらわしていることと、今後は減り方も緩やかになるはずだとも言った。

確かに足のむくみはほとんど無くなっている。まだ肉離れのようなぴりぴり感は残っているが、前よりはかなり改善している。むしろ今後もこれまで以上のスピードで体重と水が抜けていったら、それこそ日干しになってしまう。

昼食はパン、ジャム、レタスときゅうりとトマトのサラダ、シチュー、キウイ。スプーンが無いので、前のハヤシライス同様シチューが非常に食べにくい。

お昼過ぎ頃からまた雪が降り始める。大晦日に降る雪というのも情緒があってよいものだ。これが病院の窓からの眺めでなければ……と多少の悔しさを感じる。

隣の病室に、先のドラゴンオヤジとは別の、やたらと普通の咳をする患者が入室する。本来二人部屋なのだが病状のためか一人で入っているようだ。どうやら肺関係の病気らしい。風邪のように感染するかどうかは不明だが、こちらは感染症に十分注意するよう医者から指示をされているだけに、不安。

夕食はそば、もやしとほうれん草の和え物、天ぷら、和菓子。天ぷらはキス、イカ、にんじんと玉ねぎといった結構豪華なもの。年越しそば、ということらしい。先のクリスマスケーキといい、厳しい制限の中で少しでも楽しい食事が出来るよう、献立を考える栄養士も苦心しているんだなと感心する。

雪は降り続き、寒さがこたえる。多少けだるさを感じ、風邪を引いたらまずいと早めにベッドにもぐりこむ。

今年は病院のベッドの中で締めくくりとなった。

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