« モバイル版「カンバッチメーカー同好会ケータイサイト」について | トップ | カンバッチメーカーの作業工程……円周文字配置編 »

2008年10月05日

カンバッチメーカーの作業工程……カンバッチ本体編

2008年10月05日 16:24 | 解説、ニュース , 作り方

「カンバッチメーカー」本体を使ってどのように缶バッチを作るのか。その工程を、写真と共に一通り説明することにする。一部省略している部分もあるので実際に手がける時には説明書に目を通してほしいが、流れは大体つかめるはずだ。

カンバッチメーカー一式
カンバッチメーカー一式

「カンバッチメーカー」には白とグリーンの二色が用意されている。見栄えなどから本当はグリーンの方が良かったのだが、購入当時あいにくと在庫を切らしており、今回はやむなく白を購入して作業を行った。色は違えどスペック的には何の変わりもなし。

中には本体とトレーが2つ、バッチ用の各パーツ(上・下・透明シート・安全ピン)が10セット、テンプレートが1枚、それに説明書が入っている。バッチの上下パーツは1枚分が組み合わさって納められているので、最初は「下のパーツがない!」と慌てるかもしれない。

「カンバッチメーカー」は同じくバンダイから発売されている缶バッチ製作器【NEW!Canバッチgood Super!】の大人向けバージョン。見た目がシンプルで、子ども向けのおもちゃというよりは「工作ツール」風なスタイルをしているのが特徴。値段もやや安めに抑えられているが、その代わり作れる缶バッチは直径30ミリの円型のみ(NEW!Canバッチ〜シリーズの方はパーツを差し替えることで、色々なサイズやスタイルの缶バッチが作れる)。どちらを選ぶかは個々のニーズに合わせて考えるべきだろう。

作り方はきわめてシンプル。缶バッチにしたいイラストや写真をテンプレートに沿って円型に切り、それをトレー(1)の上にバッチの上パーツや透明シートと共に置く。本体のハンドルをギリギリと音がするまで回転させておき、パーツを入れたトレー(1)を入れ、再びギリギリと音がするまでハンドルを回す。この工程で、バッチの上パーツとイラスト・透明シートが貼り付けられることになる。物理的に押し付ける仕組みなので、この「ギリギリ」という音が少々怖い(「壊れそうなのを無理してまわしてるのかも?」と思うかも)。

パーツをのせたトレー(1)を本体にセットして……
パーツをのせたトレー(1)を本体にセットして……
ギリギリと音を立てさせつつハンドルを回す
ギリギリと音を立てさせつつハンドルを回す

空回りがするようになったら、今度は逆回転に空回りするまでハンドルを回す。これで缶バッチ本体の片面は出来上がり。トレー(1)を本体から取り出して、「トレーの上に何も置かれていない」のを確認する。缶バッチそのものは今現在、本体内に納められている状態。

続いてトレー(2)(銀底がある方)を用意し、バッチの下パーツを装てん。本体のレバーを「2」にあわせてから、下パーツを装てんし終えてあるトレー(2)を本体に差し込む。

缶バッチの下パーツを入れたトレー(2)を本体に入れる。このあとギリギリと音を立てさせつつハンドルを回す
缶バッチの下パーツを入れたトレー(2)を本体に入れる。このあとギリギリと音を立てさせつつハンドルを回す

そしてその後はトレー(1)を入れた時と同じように、ハンドルをギリギリと回してバッチを固定させ、ハンドルを反対回転させて内部機構からバッチを外し取る。それが済んだら、トレーを開けてバッチを取り出せば出来上がり。

作業が滞りなく進めば、このように完成したバッチが乗った形でトレー(2)を取り出せる
作業が滞りなく進めば、このように完成したバッチが乗った形でトレー(2)を取り出せる

あとはトレー(2)からバッチを取り出し、付属の安全ピンパーツをバッチ本体に取り付ければ完成となる。もちろん実際にはもっと細かい工程があるので、説明書は熟読するように。

「カンバッチメーカー」を使って缶バッチを作る工程で気づいたこと、注意すべき点をいくつ箇条書きにしておく(別所であらためて記述することになるが)。

・トレーの出し入れはハンドルを「回しきった状態で」行うこと。記事表記上にもあるように「ギリギリ」と破砕音のような音が聞こえるが、これは缶バッチを物理的に押さえ込む工程によるもの。部品を斜めにするなど他の部分でヘマをしてなければ、じきに空回りするようになる。
・ハンドルの回転方向や本体レバーの位置を間違えないこと。
・トレーの出し入れの時に材料がずれないように気をつけること。ごみがすき間に入らないようにも注意したい。
・万一失敗したら、そのセットの材料はあきらめること。中途半端に曲がったり貼りついたパーツを無理に使うと本体が壊れる可能性もある。
・テンプレートの内部(表の図柄部分)は直径30ミリほどだが、周囲1〜2ミリほどは内側に巻き込まれる場合がある。直径28ミリくらいでデザインするとちょうど良い。
 (サンプルとして作成したものは直径28ミリで円周を描いた)
・安全ピンパーツを完成した缶バッチに取り付ける際には、利用する時の図柄方向を考え、上下左右に注意すること。

完成した缶バッチイメージあとは個人個人の環境で微妙に状況が異なるので、実際に試してみるしかないのだが、挟む図柄はある程度明るい色に調整しておいた方が良いような気がする。透明シートを通じて絵柄を見ることになるので、多少色がくすんでしまうからだ。カラープリンタを使って図を用意する時には、専用のカラー印刷用の紙を使うことはいうまでも無い。

一部利用者のブログなどを見ると、紙以外に薄い布や厚紙などを挟み込んで、缶バッチの図柄にする人もいる。独特の質感が出て興味深いものが出来そうだが、ズレの問題などもあるので普通の紙を使うよりは、一層の注意が求められる。

なお本体に同封されているパーツは10セット分。つまり缶バッチを10個作ったら品切れになってしまう。別売りのパーツは【カンバッチメーカー カンバッチセット】という名前で20個分入りのが用意されている。もし本体を購入するのなら、一緒にあらかじめいくつかまとめて買っておくと良いだろう。

同一カテゴリー最新5記事

記事個別URL

記事個別URL:

ご意見やご要望がありましたら……

【掲示板】への書き込みか【管理人へのお問い合わせページ】からお願いします。

 
(C)JGNN.