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[39]1月5日(水)。入院36日目。体重79.1kg。(第四章:1月1日〜1月10日・「めでたさも中くらいかなお正月」)

| 入院編

恐らく今日の午後には午前中に予定されている検査の結果が出るだろう。それを元に、1月中旬だろうと思われる退院のある程度の目安と、退院日次第だがその前の仮外出について聞くことにしよう。検査内容の張り紙を見ながら思う。

朝食はご飯、味噌汁、切干大根、なす煮付け。

売店へ新聞を買いに行った際、入院時からこれまで溜めていた1円玉や5円玉などの小銭を袋にまとめ、レジ横にある「スマトラ島大災害募金」の募金箱に入れる。金額はたいしたものではないが、それなりの量はある。

店員からは「(募金しても)いいんですか?」と聞かれたのでただうなづいた。募金してお礼を言われるのならともかく、疑問系で問いただされるのは初めてだ。硬貨の枚数が多く、募金箱に入れる音が派手だったので、多額の募金をしたのかと思われたのかもしれない。要は気持ち、のはずなんだけど。

「退院してからやりたいことリスト」の構想をベッドの中で練る。寝(ね)ながら練(ね)るとはこれいかに、と下らない駄洒落を考え、自己嫌悪に陥る。

新聞の広告で見かけたある週刊誌の記事に興味が沸き、売店で探したのだが、すでに売切れてしまったのか見つけることが出来なかった。だがレントゲン検査の帰りに売店に立ち寄ると、「売れなかったので返本する予定の本」のカゴ内に入っているのを発見。慌ててそのカゴから引っ張り出し、購入。普段なら他の本屋やコンビニで探せば良いのだが、入院中はこの売店以外選択肢が無いので、望みの本を手に入れるのにも一苦労だ。

また、1階の喫煙場では例のK氏が煙草を吸っていた。看護師付き添いでの喫煙場での喫煙(喫煙場への行き来で病状の急変や転倒など、何かトラブルがあってはまずいので、一人で出歩き出来るようになるまでは看護師付き添いでないといけないらしい)は許可されたようだが、看護師の姿が見当たらない。たまたまそばを離れているだけなのか、それともこっそり一人で吸いに来ているのかは不明。

昼食。パン、クリームシチュー、きゃべつとレタスなどのサラダ、ジュース。

看護師から、明日午後1時半より栄養指導があると再確認をされる。場所は通院時に栄養指導を受けた場所と同じ。同じ先生からの指導だと、ちょっと気まずいものがあるかもしれない。

午前に買った週刊誌に掲載されていた年間占い特集によると、今年は大変幸運な一年を迎えるらしい。年頭から入院、そして通院・自宅療養のどこが大変幸運なんだと脊髄反射的に突っ込んでみた。だが、逆に考えれば今現在がどん底で、中盤以降はきっとばら色に輝く毎日が待っている……のではないか、きっとそうだと自分に言い聞かせる。身体を再び壊さない程度の、自分自身の努力も当然必要だが。

夕食。ご飯、豚肉ソテー、にがうりと卵の炒め物(チャンプルもどき)、わかめと白菜などの酢の物など。個人を判別するため、盆に添えてある紙に表記されている注意事項が、これまでと少々変わっているのに気がつく。たんぱく質の項目が「E」から「D」になり、ご飯のボリュームも20gほど減っている。もしかして検査の結果、病状が悪化したと判断され、食事にも反映させたのではないか、今日の検査結果をまだ知らされていないうちにいきなり食事の変更があったので、不安で一杯になる。明日には教えてくれるだろうか、それともこちらから聞いてみようか。

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