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| 入院編

見知らぬ天井。朝起きて天井が視界に入った時、一瞬状況がつかめず、そんな言葉が頭をよぎった。一日寝ただけで病状が改善するわけではないが、開放感からか気分は悪くない。

検査の結果を受け、昨日の夜から食事は低たんぱく・塩分制限(5〜7gと書いてあった)向けのものに変わっていた。味付けもさらに薄くなった気がする。ただ、ご飯などの主食はご飯なら220gと、常用のと同じ設定。食事が数少ない楽しみなだけに、これはありがたかった。パンの場合は大抵が無塩パンだったが、味気ないということはなく、ごく普通に食べられた(以後、パンと表記がある場合は基本的に無塩パン)。

通院していた時より利尿剤の投与量が多いのと、直接注射で身体に送り込まれるせいもあって、トイレが非常に近く、量も多いときでは300〜400mlと大量に出る。短い時には20分くらいの間隔で尿意をもよおしてしまう。ベッドの出入りが困難なこと、歩行もかなりつらいことを考えると、病室がトイレそばだったのはラッキーだったのかもしれない。

昼食には鳥飯が出た。他にも大根の煮込みやほうれん草のおひたしなど、一人暮らしの身にはありがたいものばかり。また、今日から食事の内容をメモ書きノートに書き込むことにする。

昼食の余韻を楽しみつつベッドに横になっていると、知人のM氏がお見舞いに来てくれた。

M氏は以前自分がライターをしていた時代に編集側だった人で、ライターの立場から離れた後も、投資やネット関係で付き合いがある。入院前から色々と病状について心配してくれてもいた。入院前に事情を話した時には非常に驚かれ、こちらの方がそのリアクションで自分の病状の酷さを再確認したほどだ。

とりあえずM氏にお礼を述べ、現状などを説明し、入院が長引いた際には定期購読している専門誌の買い置きを、と頼む。病院内には小さなコンビニのような売店もあるが場所が1階。現状では自分の病室がある5階以外は、一人での移動は止められている。必要な買物があれば看護師などに頼むようにと言われていた。

ともあれ、入院したばかりなのに心配してお見舞いに来てくれたことは非常にうれしかった。

夜までに隣のI氏は病室を退室していた。元々胃か何かの手術の準備で病室にいたようで、今日は手術日だったらしい。手術後は別の病室に移るとも話していた。恐らく個室だろう。願わくば手術が成功する事を。そして自分は二人部屋に一人だけの状態となり、個室気分を楽しめることとなった。

夕食はご飯、白菜と蟹カマのシチューなど。ほとんど毎食ついてくるサラダ・酢の物類は、今回はわかめの酢の物だった。どちらかというと嫌いな部類で普段なら自主的に買って食べることのない魚の切り身も残さず食べられた。環境の変化がなせる業だろうか。そんなオーバーな話でもないか。

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