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2008年07月19日

[精神面]知識は身を助ける

2008年07月19日 15:43 | 手法(精神面) , ダイエット手法

人間は自分の知恵、経験を言葉にして他人に伝え、それを後世に伝承することで情報を蓄積することができる、数少ない(恐らく地球では唯一の)生物である。他の動物の行動習性はそのほとんどが、進化論によって導き出される本能に他ならない。猿など一部の動物は同世代に知恵の一部(例えば芋を海水で洗ってきれいにすると共に塩味をつけるなど)を他に伝えることができるようだが、それとて人間のとは比べ物にならない。

「知識は身を助ける」。ある書物に載っていた、自分が好きな言葉の一つ。自分自身が経験したことだけでなく、他人が経験し会得した知恵、情報を、言葉を媒介とすることで自分自身のものとすることが可能となる。しかも一から会得するには何年もかかるであろうとも、だ。

他人が十年かかって会得したものを自分で一からやったらやっぱり十年かかる。人間それほど暇ではないから、利用できるものは何でも利用して、先人の済ませてくれた下ごしらえを踏み台にして、切り詰められるところは切り詰めて、要領よくやるのが正しい生き方だと思う。

ダイエット、つまり適切な体重・体型に自分のスタイルを変えていくこと、は古くから人間共通のテーマの一つであったらしく、実に多種多彩な文献が世に送り出されている。特に最近は、食生活の改善と飽食化に伴い、これまでには無いくらい多数の方法論や道具、食材などが目に留まる。ダイエットに関連する書籍が発売されない週は無いだろうし、新しい食材やサプリメントが登場しない月もないだろう。

ましてや今はインターネットという素晴らしい情報媒体がある。正しいかどうかの取捨選択をするスキルは必要だが(俗に言う「情報リテラシー」……体験やメディアを通じて得られる大量の情報の中から必要なものを探し出して、組み合わせたり加工したりしながら意思決定をしたり結果を表現したりするための基礎知識や技能のこと)、適切な使い方をすれば、自分の生活は随分と便利に、快適になる。

インターネットについても、ダイエットにしても同じこと。自分が書いているこの文章も、もちろん自分自身の実体験がメインではあるが、さまざまな情報の裏づけや詳細の調査をインターネットで行っている。自分が知らなかったこと、実践していなかったことはやってみることができるし、すでに実行しているけれど正しいのかどうかを確認することもできる。

得た情報を元に、ちょっとした工夫で自分の生活が劇的に変わることはこの世の中ではよくある話。ダイエットについてもそうだ。例えば別項目で挙げている「よくかんでものを食べることは、ダイエットだけでなく様々な点において身体にプラスとなる」ということ。知らなかったのと知っていたのでは大きく違う。「もちろん情報の採りすぎでオーバーフローを起こしてしまうことは逆効果。必要な情報を得て効果的に吸収し、自分の糧にするのが大切なのだ」。そう、「」内の「情報」という言葉を「食べ物」に置き換えたのがそのままダイエットにもつながるのである。


[まとめ]
・ダイエットのための知識習得の道具としてインターネットを積極的に活用する。
・情報に振り回されず、情報を取捨選択して自分に役立つものを活用する力が必要。


[自分の場合]
自分はネフローゼ症候群の加療、特に食事療養に関して色々とネット上で調べたが、実に様々な知識を会得することができた。しかも恐らく、自分が知って活用している情報は、全体の数分の一にも満たないと思われる。まさに無尽蔵の財宝が積まれている宝の山といった感じだ。

例えば制限する必要がある栄養素の一つであるカリウムは、水にきわめて溶けやすいということ。カリウムが多めの食べ物でも、長時間流水につけておくことで(味は多少なりとも落ちるかも知れないが)食すことが可能になる。

また、自分とシンパシーを持つものと気軽にコミュニケーションを取れるのもネットの良い点だ。当然ながら世の中には善意と悪意がカオス状になって満ち溢れており、ネット上のコミュニケーションに慣れていないと悪意の面にさらされてもっと気落ちしてしまうかもしれない。その点も結局、自分自身との戦いということになるのだろうか。

ともあれ、インターネットは非常に役に立つ。もし自分の発病がもう一昔前だったら、絶望に打ちひしがれてどうにかなっていたかもしれない。

ダイエットに関することは、成功した人も失敗した人も山ほど先人がいる。その分多くの情報が満ち溢れている。もちろん怪しげなもの、詐欺的なもの、その他信頼してはならないものも多数あるが、そこは自分の「情報リテラシー」を元にセンスを磨き、自分にとってプラスとなるものを取捨選択してほしいものである。

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