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2008年07月19日

[食事]ジュースと砂糖

2008年07月19日 15:24 | 手法(食事) , ダイエット手法

食欲と同じくらい、あるいは同一のものとして考えられることが多い、飲み物に対する摂取欲。持ち運びがしやすいようにペットボトルが多種多彩な改良を施され、水道水が「飲み難い」というイメージ(一部では実際に危険なところも多くなってきたようだが)も重なり、今や各種ジュースは水と同じくらい「気軽な飲み物」として認識されるようになっている。

とはいえ、麦茶や烏龍茶などのお茶系のは別としても、果汁入りや炭酸系などの清涼飲料水のほとんどには、多分の砂糖が含まれていることはご存知だろうか。苦いというイメージのあるコーヒー飲料水でも(ブラックでない限り)しかり、である。

種類によってまさに千差万別ではあるが、一つの指標として「重量の10%前後の糖分、砂糖が入っている」という言葉がある。例えば500ml入りのペットボトルジュースなら、50g前後の砂糖が入っている計算だ。成人男性で望むべき一日平均摂取量は20g前後といわれているので、ゆうに2日分以上を1本で摂取してしまうことになる。

最近では糖分の採りすぎが問題となっているせいもあり、実際には10%よりは少ないと思われるが、仮に半分の5%だとしても25g。一日の摂取量をちょっと超した量を、1本のジュースだけで採ってしまうことになる。もちろん食事もすれば他に飲むものもあるだろうから、当然オーバーした摂取になる。ましてや「自宅でごろごろしている様子」の描写でよくありがちな、「1.5リットルサイズのペットボトルの炭酸飲料をそのままぐいぐい飲みながらポテトチップスをバリバリ食べる」なんて食生活をしていたら、糖分と塩分で体に負担がかかりすぎ、オーバーフローを起こして当然だといえよう。

機会があれば、実際に砂糖を25gなり50gなり取り出して、その量の多さを体験してほしい。コーヒー用のシュガースティック1本で大体7〜8gだから、50gだとすれば7本程度。その量の砂糖を、1本飲み干しただけで体に取り入れたことになるのだ。さてどうだ? これでもまだ、がぶ飲みしたい??

飲み物への欲求は、場合によっては食べ物よりも大きいかもしれない。食事と違い、間食という発想もなく、食事中はもちろん、食事の合間にも何度も摂取することになるので、気軽に考える向きがある。だが、その細かい一口の積み重ねが、とんでもない量の糖分の摂取になるのは間違いない。

訓練するなりある程度意識すれば、ジュースはもちろん水分そのものの摂取量を抑えることは可能だ。汗をかいたりなど体が欲している量の摂取は必要不可欠だが、採りすぎが良くないのは食事と同じ。何にしても過不足無く、過ぎたるは及ばざるが如し。

量を飲みすぎているなと感じたら、まずは量を減らすことを考えよう。一度に二口も三口も飲むような飲み方をしているのなら、一口をじっくり飲む方法に改めてみる。飲む対象も、好き嫌いがあり、すぐに全面的に変えるのは難しいだろうが、できる限り俗に言う「ジュース」は控え、砂糖を含まない、あるいはほとんど無いお茶や果汁百%(砂糖などを加えない無添加タイプ)のものを選ぶようにしよう。もちろん、お茶だからいくら飲んでも良い、というわけではない。そんなことをしたら、言葉通り「水ぶくれ」になるし、体も受けつけなくなり、変調をきたしてしまう。

「体の調子が悪いから」「栄養分が凝縮されているから」と、栄養ドリンクを愛用するのも考え物。そもそも体は、ごく普通の食物から栄養分を採るようにできている。直接各種栄養素を流し込まれて、うまく吸収して体に役立てられるのかどうかと考えると、ちょっと難しいところがあるかもしれない。むしろ、そういう吸収のスタイルに体がなじみ、普通の食べ物の消化吸収の効率が落ちてしまう可能性が危険といえば危険だ。どんな環境にしろ、人間の体は現状に合わせて変えていこうという環境対応の能力があるからだ。


[まとめ]
・ジュースは控える。可能ならば飲まない。
・身体が水分を欲している場合には水かお茶にする。


[自分の場合]
カリウムはともかく、塩分もたんぱく質もジュースとはほとんど無縁のものなので、実は自分にとっては飲み物の制限はほとんどない。だが、体への刺激を避けるという点から、アルコールやカフェイン系の飲み物は制限を受けている。

さらに入院中、水分摂取の制限(一日1リットル以内)という環境に慣れてしまったのと、体格と共に体質が変わり、以前と比べれば水をあまり採らなくてもよくなったので、ジュースに対する配慮はほとんど無いのが実情だ。自然に気にせずに飲み食いしていても、水分量そのものの制限や、糖分に対する配慮は自然にされているといったところ。

別項目でも触れることになるが、体格がスマートになり、体からの欲求が抑えられるようになれば、後は気の持ちようで何とでもなるものである。

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