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2008年07月19日

[食事]一日三食

2008年07月19日 15:30 | 手法(食事) , ダイエット手法

「元々先祖が肉食系だった人は、朝遅く起きて夜早めに寝る傾向が体に染み付いている。だから朝飯は採らずに昼飯と夕飯をたくさん食べ、夕飯も午後八時くらいまでに採ってその後は何も食べないというリズムが一番自然なスタイルだ……」とする食事健康法があるそうだ。実際その方法を取り入れて健康になった人の話も何人も耳にしているので、あながち間違いではないのかもしれない。

だが薬にしても各種健康法にしても、それが効くかどうかは当事者との相性次第。病気に対抗するための薬にしても、まったく同じ症状の人に対して同じ投与をしたのに全然違った効果が出ることはよくある。「万人に通用する真実が存在しない」ということが唯一の「万人に通用する真実である」という、まさに禅問答的なお話の通り、食事の採り方も人それぞれ、ベストな方法が存在し、それを一様にまとめて「こうすべきだ」というのは難しいのかもしれない。

世間一般には、朝昼晩一日三食、できるだけ同じ時間に食事を適量採る事が一番体によいといわれている。特に現在では時間が足りなくなり朝食を抜く人が増えているし、夕食は仕事などで疲れて帰ってくるため簡単に済ませたり、あるいはでき合いのものだけというバランスに欠いた食事を続けざるを得ない人が増えているのも事実。もちろんこんな食生活スタイルでは、体もパニックに陥り、本来ある力を発揮できない。栄養の偏りは太る原因の大きな要素でもある。

「食事を採らなければ体が摂取する栄養価も減るからダイエットになるのでは?」それは一理ある。絶食による体調管理も健康法の一つとして確立されている。だがそれは綿密な管理と調整、専門家による指導のもとで行われるべきであり、素人がちょっとした知識だけで実践したのでは、必要な栄養まで損なってしまったり、余計なストレスが溜まり、体調不良をはじめとするさまざまな弊害が体に及ぶのは目に見えている(別項目であげた「亜鉛不足による味覚障害」。実は過度のダイエットによるのも大きな要因だそうな)。健康的な身体になるために体重を減らそうとしているのに、不健康になってまで体重減を目指すのは、まさに本末転倒である。

できるだけ同じ時間帯で食事を採るよう心がければ、身体も次第にそのリズムに慣れ、妙な時間帯でむやみやたらと腹が減るということもなくなってくるはずだ。規則正しい食生活を営む。非常に簡単で誰もが「何も今更」と思う、けれど案外難しいこと。その確実な実践こそが身体のためにもプラスとなるのである。


[まとめ]
・一日規則正しく三食を採るのが一番自然であり、身体のためにもなる。


[自分の場合]
入院中は食事時間が決められていた(当然のことながら病院食は給食。自分で作ったり買ったりすることはできない)ので、身体の「食事を採りたい」というリズムもそれに慣らさざるを得なかった。退院して療養中の身である現在は、入院していた時のような「完全に規則正しい食生活」を実践するのは無理だが、それでもできるだけ定時に近い時間帯に食事を採るよう努力はしている。実際、無理して夜遅くに食事を採ったり夜食を食べたり、朝飯を抜いていた時期と比べれば、身体への負担は少ないような気がする。

食事を採らないことで無理に体重を減らしても、俗にいうリバウンドがおきやすいだけの話。三食きちんと食べ、それで体調が良くなり、体重も減ってくるのならそれが一番良い。

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